インターンのレポートはどう書く?目的や内容を徹底解説!

インターンのレポートはどう書く?目的や内容を徹底解説!

投稿日:2023年6月5日 更新日:2023年7月12日

インターンシップ関連
コラム

インターンシップ(以下:インターン)では、ただ参加して終わりではなくレポートの提出を求められる場合があります。インターンのレポートは普段大学で書いているレポートとは性質が異なるため、どのように書けばいいかわからず困っているインターン生が毎年いるようです。

この記事では、インターン終了時にレポートを書く目的や盛り込むべき内容、書く際の注意点といったレポート作成の基本について徹底解説します。

リアルタイムでインターンのレポートの書き方に悩んでいる方はもちろん、近い将来インターンへ参加することを考えていて、先にレポートの書き方を知っておきたいというモチベーションの高い方にもおすすめの記事です。

レポートを書く目的

レポートは企業に提出する場合と学校に提出する場合があり、提出先によってレポートの目的が異なります。ここでは企業や学校がインターン生に対してレポートを要求する理由をご紹介します。

企業

インターンのフィードバック

企業がインターンのレポートを求める理由の一つが「インターン活動の振り返り」です。企業はインターンを実施するにあたって、インターン生に学んでほしいことや身につけてほしいことを考えたり、自社PRや会社への志望度を高めるなど実施目標を設定したりします。インターン生のレポートは、その目標の達成度を測るための重要な資料となります。

企業はレポートを通して、実施した活動の趣旨が学生にしっかり伝わっていたかどうか、活動以外の環境の部分で改善すべき点はないかを確認します。そして狙い通りに実施された活動は翌年以降も継続、またはさらに発展させた形を目指します。一方で期待していた効果が出なかった活動については、なぜ効果が出なかったのかを検討し、別の活動案の考案につなげます。

このようにして毎年インターンの活動内容をアップデートしていくことで、企業と学生双方にとって理想的なインターンの実現を目指します。

学生の意欲や成長を知る

優秀な人材を見極めるためにレポートを活用している企業も多くあります。レポートにはその学生がどのような意識で活動に取り組み、何を学び、どのように感じたかがはっきりと反映されます。

そして企業は、レポートから学生の意欲や成長度合い、自己分析能力を読み取ります。そして、実際の活動とレポートの内容を総合的に判断し、社員として採用したいと感じた学生に対しては早期内定を出したり、別ルートでの選考に誘導したりします。

もしインターン活動があまりうまくいかなかったと感じても、レポートでうまくいかなかった原因や改善策を書くことで、評価が上がることがあります。また反対に、実際の業務で多くの成果を上げたとしても、レポートが不十分だと評価を落とされてしまう可能性があります。そのため、レポートの作成までがインターン活動だということを意識しておきましょう。

大学

大学を通してインターンに参加した場合は、大学にもレポートを作成・提出しなければならないことがあります。

就活サポートの改善

大学のキャリアセンターが、就活サポートの改善のためにレポート提出を求める場合があります。インターンのレポートはこれからインターンに参加する後輩にとって大切な情報になるため、積極的に協力しましょう。

レポートに盛り込むべき内容

レポートに盛り込むべき内容は「参加理由・活動内容・成果・今後への活かし方・謝辞」の5つです。一つずつ詳細やポイントを解説していきます。

参加理由

レポートのはじめに書くのが「そのインターンに参加した理由」です。「なぜインターンに参加したのか」ではなく、「なぜその会社のインターンに参加したのか」が求められていることに留意しましょう。

具体的にはその会社のインターンの中で魅力を感じた部分や、応募しようと思ったきっかけを書くとオリジナリティーが生まれ、評価の高いレポートになるでしょう。

また参加理由は、目的意識や意欲、その会社に対する志望度の高さに直結する部分であり、読む人にレポートの第一印象を与える部分でもあるため、丁寧に書くようにしましょう。

活動内容

参加理由に続いて、自分が参加した活動の内容を具体的に書きましょう。ここで大切になるのが「簡潔さ」です。インターンに参加していない人でもわかりやすいように活動内容を具体的に記載することを意識すると、どうしても文章が冗長になってしまい、結果的にとても読みにくいレポートになってしまうことも少なくありません。

簡潔かつわかりやすいレポートを作成するために意識すべきなのが「5W1H」です。「5W1H」とは「When:いつ」「Where:どこで」「Who:誰が」「What:何を」「Why:なぜ」「How:どのように」という6つの要素の頭文字をとった、思考整理の際に使うフレームワークです。これを意識することで、余計な内容を盛り込むことなく簡潔で読みやすいレポートを作成することができます。

成果

ここでは活動を通して、感じたこと・学んだことを書きます。このパートが一番大切だといっていいでしょう。上述の活動内容とつなげて「〇〇を通して〇〇を学びました」という風に書くと、レポートの一貫性が高まり、高評価につながります。またインターンを通した自分の成長を過程をわかりやすく伝えるために、活動前後での自分の変化について書くのもいいでしょう。

今後への活かし方

インターンで身につけたことや学んだことをその後へどう活かすかについて書きましょう。活動の成果と関連させて書くことができると、よりまとまったレポートになります。また、成果だけではなく活動を通して自分に足りない部分や課題を発見した場合は、その課題と絡めて書くのもいいでしょう。

謝辞

最後に最低限のマナーとしてインターンに参加せていただいたことのお礼を添えます。ただし、文章全体のバランスを考慮して冒頭に記載しても問題ありません。

レポート作成時の注意点

レポート作成全体を通して気を付けるべきことがいくつかあります。

感想だけで終わらない

感想をただ書き連ねると、ただの感想文になってしまうだけでなく、非常に読みずらい文章になってしまいます。例えば「有意義でした」と書くのではなく、「〇〇の活動を通して〇〇を学ぶことができたので非常に有意義でした」という風に、必ずその感想の元となる根拠を書きましょう。

事実の羅列にならない

直上で「感想だけでなくその根拠となる事実についても書こう」と言いましたが、反対に事実だけをただ並べるのもよくありません。インターンレポートは企業の報告書などとは異なり、その学生の意欲や考え方、成長の度合いをみるものであるため、学生自身の視点が非常に大切になります。自分の感じたこととその根拠(事実)をバランスよく組み合わせることがよいレポートのカギとなります。

提出期限・方法を守ろう

レポートの中身の話からは少し外れますが、提出様式を遵守することもマナーとしてとても大切です。提出が遅れたり、異なる形式で提出したりすると、せっかく作成したレポートが一切読んでもらえないこともあるため、提出期限や提出方法(メールや郵送)、レポートの様式(PDFやWord)などに注意しましょう。

業務日誌を付けよう

質の高いレポートを作成する際に活動期間は業務日誌をつけることをお勧めします。毎日、活動後にその日の活動内容や所感をメモしておくことで、レポート執筆時に活動時の様子を思い出せずに困ることが少なくなります。

まとめ

いかがだったでしょうか

本記事ではインターンレポートの作成目的や内容、作成時の注意点などを解説しました。

インターンのレポートは活動の一環であり、感想とその根拠となる事実をバランスよく記述するのが大切であることがお分かりいただけたと思います。

本サイトでは、他にもインターンに参加する際に気になることについてのコラムを公開しておりますので、そちらもあわせてご覧ください。

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