【参加前に読みたい】ワークショップ型インターンの入門書

【参加前に読みたい】ワークショップ型インターンの入門書

投稿日:2023年7月25日 更新日:2023年7月28日

インターンシップ関連
コラム

はじめに

近年、自治体や学校、企業が主催するワークショップが増加しています。実はインターンシップ(以下、インターン)のプログラムとしてもワークショップ型の活動が実施されることが増えてきています。

ところで学生の皆さんはワークショップってどのような活動なのか説明できますか?わかりやすい説明ができる人は少ないと思います。そこで今回は「ワークショップとはいったい何なのか」を詳しく解説します。これから就活の第一歩としてインターンに臨む学生の皆さんに特におすすめの記事となっています。ぜひ最後までご覧ください。

ワークショップとは?

ワークショップ(workshop)は、本来「作業場」「仕事場」を意味する言葉でした。しかし現代では参加者の主体性を重視した体験型の講座、グループワーク、研修会などを指す言葉として浸透しています。

はじめは「ハンドメイドワークショップ」や「ものづくりワークショップ」など工作系の分野で使用されることが多い言葉でしたが、近年では教育やビジネスの分野でも浸透しています。

セミナーとの違いは?

ワークショップと同様の場面で使われる言葉としてセミナー(seminar)があります。この二つの言葉の違いとして、参加者の主体性が挙げられます。

セミナーは専門家や有識者を講師として招き、その講師が持っている知識や経験を参加者に共有することを目的とするものです。

そのため、セミナーは講師が参加者に対して一方的に話すスタイルになります。参加者は集中して耳を傾けることができる一方、参加者からのアクションが最後の質疑応答しかないため、講師の話以上の体験を得られないという特徴があります。

対してワークショップは「知識を得る場」ではなく、「考えを深める場」ということができます。お互いの意見に耳を傾け、議論を深めながら結論を導くことを目的としています。

そのため、ワークショップは参加者同士で主体的に議論を展開していくスタイルになります。思いがけない意見に出会える可能性がある一方で、全く議論が深まらない場合もあります。

ワークショップで得られるもの

ここではワークショップで経験できることを3つ紹介します。

様々な価値観に触れることができる

先述した通り、ワークショップでは他の参加者と意見を交わす場面が非常に多いです。そのため、自分とは異なる意見を持つ人と議論することもあります。時には自分と反対の意見を持つ人と意見交換する機会もあるかもしれません。そのように多種多様な価値観を吸収することで自分の持つ価値観や考えを深めていくことができます。

問題解決の手法を体験できる

インターンで実施されるワークショップでは実際にビジネスで使われている問題解決の手法を体験できます。関係者の中で議論を重ねていき、より良い結論を追求していくプロセスは大学でのゼミ活動や本選考のグループワークはもちろん、社会人になってからも生きる経験と言うことができるでしょう。

協調性・コミュニケーションスキルを磨ける

ワークショップ型のプログラムでは、意見を活発に出し合うことがもとめられるため、はじめは自分の意見を主張して、なるべく多く発言することを意識しがちです。

しかし、回数を重ねていくごとにワークショップにおける自分なりのコツをつかむことができ、落ち着いて参加することができるようになります。そうすると今度は一歩引いて調整役にまわったり、他の学生の意見を引き出したりなどチーム全体のことを考えて動けるようになります。

このようにしてワークショップを通して協調性や社会人としてのコミュニケーション能力を身に付けることができます。

ワークショップ型インターンの特徴

短期インターンで実施されることが多い

ワークショップ型プログラムは1dayインターンや2,3日の短期インターンで実施されることが多いです。半日で終わる簡単なプログラムもあれば、複数日にわたって議論を続ける本格的なプログラムもあります。

セミナーと併催されることがある

午前中はセミナーとして社員や外部から招いた人の話を聞き、午後はワークショップを実施するというケースも少なくありません。その場合は、午前中のセミナーで一通りの知識を習得し、午後のワークショップでその知識を活用してより中身のある議論をすることを狙いとしている場合が多いです。

ワークショップに参加する際のポイント

実際にインターンの活動の中でワークショップ型のプログラムに参加する際に抑えておきたいポイントを4つ紹介します。

発言する前に思考を整理しよう

発言することを意識しすぎて自分の中で考えがまとまりきらないまま、見切り発車で発言し始めてしまう人も少なくありません。

そのような理路整然としていない発言は企業の担当者にマイナスなイメージを持たれてしまう可能性があります。そのため、発言する前に自分の考えがどのような事実(根拠)に基づいているのか、またどのような論理展開で結論に至ったのかを整理しましょう。

上述した自分の中で意見を論理的に組み立てる能力はロジカルシンキング(論理的思考能力)と呼ばれ、インターンでのワークショップに限らず、重視される能力の一つです。

目的は相手を論破することではない

ワークショップでは、自分とは真反対の意見を持つ人に出会うことがあります。その時、相手の持論の不整合な点を指摘して言い負かそうとしてはいけません。なぜならワークショップの目的はそれぞれの持論を戦わせて、優れた意見を決めることではなく、意見を出し合って検討を重ねながらより洗練された結論を出すことであるからです。

自分と対立する意見が出たときは一旦その意見を飲み込んで納得できる点を探しましょう。その後どうしても納得できない点に関しては、自分の意見の優位性を主張するのではなく、議論を深めて双方の意見をもとに発展的な結論を目指しましょう。

一歩引いてみることも大切

議論が白熱してくると、問題の本筋から外れてしまったり、本質ではない些末な部分の議論が深まってしまったりすることがあります。そんな時に方向性を修正するのも大切な役割です。

議論を本筋に戻すことはワークショップを質の高いものにするだけでなく、企業の担当者にも落ち着いて取り組んでいるというイメージを与えることが出来ます。

慣れてきたらファシリテーターになろう

ファシリテーターとは合意形成に向けて会議を円滑に進められるように参加者をサポートする役割の人です。

何回かワークショップを経験して全体の時間配分や議論の進め方のコツを掴んできたら、プレイヤーとして議論に参加しつつファシリテーターとして他の参加者のサポートにまわりましょう。具体的な行動としては議論が停滞したときに参加者に発言を促したり、全体の共通認識を確認して話を整理したりすることなどが挙げられます。このようにファシリテーターはワークショップを有意義なものにするために不可欠な存在です。

まとめ

インターンで実施されるワークショップ型のプログラムについて理解をふかめることができたでしょうか?

ワークショップ型の活動は他の活動に比べてより実践的で、社会人として基本的な経験を積むことが出来るので、積極的に参加することをおすすめします。

本サイトでは他にもインターンに関するコラムを多数公開していますので、そちらもあわせてご覧ください。

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