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【新卒採用】サッカー業界への就職は難しい?その現状とは??
その華やかさから人気の高いスポーツ業界、とりわけ知名度も高くメジャースポーツのひとつであるサッカー業界を志している人は多いのではないでしょうか。
ですが、サッカー業界はただでさえ新卒募集が少なく、志す人も多いためにその競争率は非常に高いのが現状です。
では、そんな業界で内定を勝ち取るにはどうすればよいのでしょうか。
今回はサッカー業界の採用状況や新卒で就職するための方法をご紹介します。
サッカー業界の実態
どんな職種がある?
サッカー業界の職種は多岐にわたります。
- サッカー選手
- コーチ・監督・指導者
- トレーナー
- クラブスタッフ
- リーグ職員
- レフェリー(審判員)
- グラウンドキーパー
- スタジアムスタッフ
競技やチーム・クラブに直接関わる代表的な職種は上述の通りですが、その他にも間接的にサッカーに関わる仕事は多くあります。
スポーツクラブのスポンサー企業、メディア・出版関係の仕事、スポーツ食品・飲料メーカーなど、スポーツやサッカーに関係のある仕事は意外と多いものです。
新卒での就職は難しい?その雇用形態は?
「スポーツ業界への新卒での就職は難しい」とよく言われています。
実際には、「他の業界よりも難易度は高い」「新卒、一般的な就職活動では就けない仕事がある」という表現が正しいでしょう。
「他の業界よりも難易度は高い」という点については、先ほども述べた通り、サッカー業界は募集の数が少ないのに対して志す人が多く、倍率が高いことによるものです。そんなサッカー業界に新卒で就職するため方法のいくつかは後ほどご紹介します。
「新卒、一般的な就職活動では就けない仕事がある」という点について、「業務委託契約」という雇用形態をご存知でしょうか。
要するに「プロ契約」のことです。
選手、監督、コーチ、強化部スタッフ、など試合に勝利して結果を出すことを求められる“サッカー”に特化した職種はこの業務委託契約が結ばれます。
この契約は長期的に会社と契約を結ぶ契約社員や正社員とは異なり、いつでも契約解除、つまりはクビになる可能性があります。
一般的な就職活動でプロサッカー選手になることはできない、ということは皆さんご存知だと思いますが、それ以外にもプロとして活動する職種があるのです。
そのような職種には元プロサッカー選手が就くことが多く、一般に募集されていることはほとんどありません。また、指導者になるには「指導者ライセンス」という資格も必要になります。
また、審判員も非常に難易度の高い特殊な職種のひとつです。
どのレベルを担当する審判員になりたいのかにもよりますが、JリーグやJFLを担当するには、1級審判員の資格が必要で、この資格を取得して試合を担当するのはプロサッカー選手になるよりも難しいのではないかという人もいます。実際に、2022年度の2級審判員は3,777人であるのに対し、1級審判員はわずか215名しかいませんでした。(JFA公式ホームページより)
本気で審判員を目指すのであれば、学生時代からの経験の積み重ね、選手に劣らない体力、サッカーに対する深い理解など、多くの要素が求められます。
新卒でサッカー業界に就職するということ
簡単に就くことのできない職種も多いサッカー業界ですが、クラブスタッフは、数は少ないながら募集されている職種のひとつです。
実際に、チームを支えるクラブスタッフに憧れている人も多いのではないでしょうか。
知っておかなければならないこととして、一般的にJクラブは「新卒社員の教育に手を割く余裕がない」と言われています。
Jクラブの社員数は数十人程度であることが多く、採用の際には即戦力を求めています。
もちろん、社員数や新人への教育体制はクラブによって様々ではありますが、他の業界や会社と比べた時には、先輩社員からの手厚い指導を受けられない可能性がある、ということを頭に入れておく必要があるでしょう。
新卒でサッカー業界に就職するための方法
ここからは具体的に、新卒で入るのは難しいと言われるサッカー業界に就職するための近道となる方法をいくつかご紹介します。
インターンシップに参加する
スポーツ業界に就職するためには、人脈も大事な要素のひとつです。
インターンシップに参加することで、業務を体験することができたり実際に働く際のイメージを持つことができたりするだけではなく、フロントスタッフに顔と名前を覚えてもらうこともでき、それが人脈へと繋がっていきます。
また、サッカー業界は人の入れ替わりが激しい業界としても有名です。
インターンシップで経験を積んで積極的に仕事を覚え、フロントスタッフとも関わりを持っておくことで、人員に空きが出た際に即戦力として採用してもらえることもあるかもしれません。
ヴァンフォーレ甲府、横浜FC、FC町田ゼルビア、清水エスパルス、いわきFCなどは毎年長期学生インターンシップを募集しています。
上記以外のクラブも募集していることがあるので、情報をこまめに確認し、募集を見逃さないようにしましょう。
スポーツ系学部・専門学校への進学
スポーツを学ぶことができる学部、専門学校への進学もある意味近道のひとつです。
特に専門学校では即戦力として活躍するためのスキルを身に付けることができることに加え、学校側がクラブや協会と独自のネットワークを持っていて就職が容易になることも多いです。
スポーツに関わることを専門的に学びながら、実用的なスキルを身に付けることができます。
最近ではスポーツの中でもサッカーの分野に特化した専門学校もあり、スポーツビジネス、トレーナー、コーチ、審判などそれぞれに特化した学科やコースが設定されています。
また、大学卒業後に専門学校に再進学し、その後Jクラブやスポーツ業界に就職する人も一定数います。
就職活動が上手くいっていなかったり、自身のスキルに自信がないのであれば、専門学校に再進学して、改めてキャリア形成に繋げることも選択肢の一つでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はサッカー業界の新卒採用の実態をご紹介しました。
一見新卒での就職が難しいように感じるサッカー業界ですが、早くから動き始めることで可能性を広げることができます。
また、最初にも書いたように、間接的なものも含めるとサッカーに関わる仕事の幅は意外に多いものです。
まずは積極的に情報を集め、自分に合った職種や目指したいものについて考えてみましょう。
当サイトではサッカー業界に関する様々な記事を多数公開しているため、ぜひご覧ください。