インターンシップ(以下、インターン)のプログラムにグループワークを行う企業も多くあります。…

【徹底比較】インターンシップとアルバイトの違い、説明できますか??
インターンシップには給料の出るパターンがありますが、「働いて給料をもらう」という点ではアルバイトと同じです。
では、インターンシップとアルバイトにはどのような違いがあるのでしょうか。具体的に説明できる学生は少ないと思います。
この記事ではインターンシップとアルバイトの違いについて解説していきます。
インターンシップとは
インターンシップ(インターン)とは「企業・団体での就業体験」のことです。
インターンシップに参加し、実際の業務やそれに近い体験をすることで、その企業や業界・職種、社会全体への理解を深めることができます。社会に出る前に経験しておくことで、実感を伴った企業研究、業界研究、自己分析ができ、納得のいく企業選びに繋げることができます。
インターンシップとアルバイトは似て非なるものです。
それぞれの違いやメリットを理解しておくことで、自分に合うのはどちらなのか最適な選択をすることができます。
企業がなぜインターンシップを行うか
企業がアルバイトを採用する理由はシンプルで、「必要な労働力を確保するため」です。
一方で、アルバイトではなくインターンシップを導入する企業の目的は大きく分けると以下の二つです。
①新卒採用につなげるため
企業は新卒の学生を採用するために様々な取り組みを行いますが、近年、新卒入社の平均離職率は30%程度と言われており、その原因の一つして入社前と入社後のギャップが挙げられます。
そのようなギャップを解消するための取り組みとして、インターン生を募集する企業が増えています。企業は入社後の定着率が学生を採用するため、インターンシップを実施している場合もあります。
②企業がコストパフォーマンスの高い人材を確保するため
前提として、インターンを採用する企業の多くはベンチャー企業であり、ベンチャー企業は大企業のように豊富な労働力とお金がありません。
優秀な人材を確保するために、アルバイトではなく、インターンシップを採用する企業も増加しています。
インターンシップに参加する学生はお金を稼ぐことが主目的ではなく、成長するためや、就職活動のためにインターンを行うので、明確な目的を持ち主体的に動けるインターン生のほうがコストパフォーマンスが良いと判断し、採用を行う企業も多くなっています。
インターンシップとアルバイトの「根本的違い」とは
ここからはインターンシップとアルバイトの相違点について、具体的に以下4つの観点から違いを説明します。
- 目的
- 対象者
- 採用基準
- 仕事内容とそれに伴う責任
インターンシップとアルバイトの違いその① 目的
アルバイトの目的は”お金を稼ぐ”ことが主です。多くの学生がお金を稼ぐためにアルバイトを経験したことがあると思います。それ故、学生アルバイトの選び方は時給や勤務時間・勤務場所といった条件が軸となります。
一方でインターンシップは「就業体験を通して成長する」「興味のある業界や企業の仕事を体験する」といった目的が多いです。
そのため、インターンシップにおいては「なにを学べるか・身につくか?」「どんな仕事を体験ができるか」が選び方の軸になります。
インターンシップとアルバイトの違いその② 対象者
アルバイトは基本的に対象者の制限はありません。
職種や勤務時間等により対象が限定される業務もありますが、多くの企業が様々な職種の募集を行っているので、主婦や高校生、年配の方でもアルバイトを行うことはできます。
一方で、インターンシップは基本的に学生が行うものです。一部社会人の方々もインターンとして受け入れている企業もありますが、基本的には大学生が参加するものになります。
大学の授業や試験などを考慮してスケジュールを柔軟に調整してくれる企業も多く、大学生にとっては活動がしやすい環境となっています。
インターンシップとアルバイトの違いその③ 採用基準
アルバイトとインターンで、企業側の採用基準は大きく異なります。
アルバイトを採用する企業の採用基準として最もウエイトが大きいのは、「勤務可能な時間」です。
アルバイトを募集している企業は、「週にどれくらい働けるか」「人手不足の時間帯に働けるか」を採用基準とすることが多く、学業と両立させる必要がある大学生よりも、時間の制約がなく長時間働けるフリーターや、日中コンスタントにシフトインできる主婦などの方が企業側のメリットが大きく、採用されやすいです。
一方で、インターンの採用基準は企業によって様々ですが、概ね共通する採用基準が3点あります。
1.やる気やポテンシャルが高い
企業は学生に対して即戦力として働くことは期待していません。
研修や実務経験を通して成長し、将来的に成果を出せそうな学生を採用する傾向があります。仮に実務経験がなくとも、やる気のある学生や、ポテンシャルの高い候補者を採用する企業が多いです。
2.主体性がある
インターン生に求められることは、言われた仕事を確実にこなすことに加え、自ら必要な仕事を見つけ(生み出す)、実行する力が必要になります。
そこで、企業は主体的に動ける学生か否かを判断する手段の一つとして、エントリーシートや面接などを行い、主体的に動くことができる学生を積極的に採用するのです。
3.自社の雰囲気にマッチする
インターンを行う企業の多くは、インターン生に長期間活動してほしいと考えています。新卒として自社に入社して欲しいと考えている企業も多いです。
そのため企業は、採用基準の一つとして、自社のカルチャーや雰囲気に合うかを重要視しています。
優秀な学生でも、自社のカルチャーや雰囲気にマッチしなければ、不採用となる場合もありますし、自社にマッチし得る学生はスキル的には不足しているいても採用するケースがあります。
アルバイトは勤務量や時間帯などの条件面が重視され、インターンは熱量や主体性、自社の雰囲気に合うかなどの精神的な要素を重視される違いがあります。
インターンシップとアルバイトの違いその④ 仕事内容と責任
アルバイトと比較して、インターンは責任の大きい仕事を任されるケースもあります。具体例をあげると、インターン生に自社サービスの開発業務を任せたり、高価な商材の営業活動を学生に任せる事例などもあります。
もちろん、最初からそのような大きな仕事を任されるわけではなく、簡単な仕事から始めていき、徐々に難易度の高い仕事にチャレンジしていく流れになるので、インターンシップの参加が初めての方でも、主体性を持って継続すると、より責任の大きな業務にチャレンジできることもあります。
仕事内容に関して、インターンは企画、マーケティング、営業などといった仕事に携われる場合もあり、アルバイトでは経験できないような職種を体験する事もできます。
経理や総務といったオフィスワークの職種でアルバイトを募集している場合もありますが、基本的にフルタイム勤務を求められる場合が多いので、条件的で学生には難しいのが現状です。
「オフィスの中で働く経験をしてみたい」と思う学生の方々には、アルバイトよりもインターンシップがオススメかもしれません。
自分に合った選択をしよう
「お給料がもらえるから」という理由だけでインターンに参加すると、割に合わないと感じることもあるかもしれません。目的をしっかりと持ってインターンに参加するのか、アルバイトをするのかを判断しましょう。
インターンシップは企業や業界についての理解を深める非常に良い機会となります。余裕があれば業界や職種などを変えて、できるだけたくさんのインターンシップに参加することをおすすめします。自分の目的にあったインターンシップを経験して、自分の成長につなげていきましょう。