近年のMLBの経営規模を選手の年俸推移をもとに探る

近年のMLBの経営規模を選手の年俸推移をもとに探る

投稿日:2024年2月16日 更新日:2024年3月18日

コラム

近年NPBからMLBへと挑戦する選手は増加傾向にあり、2023シーズンオフには4選手が移籍を表明しました。

この増加傾向の背景にはいったい何があるのでしょうか。

本コラムでは、選手の年俸推移に着目しました。

MLB挑戦選手の年俸推移(推定)

2012~2014年オフ移籍選手

上のグラフで示したのは、約10年前の2012年オフから2014年オフにMLBへと移籍した選手の年俸推移です。

田中将大選手はMLB一年目にして年俸25億円を超える大型契約を勝ち取っていますが、他の選手では大幅な増額は見られていません。

2021~2023年オフ移籍選手

先ほどのグラフと比較すると、多くの選手がNPB最終年に比べて、NLB初年度の年俸が大幅に増加しているのが分かります。

グラフで見ると山本選手の年俸額が際立っていますが、NPBでの年俸がほかのMLB挑戦選手に比べて高くなかった今永選手と藤浪選手においては約10倍に跳ね上がっています。

このことから、MLB移籍選手数の増加背景には、約10年前と比較すると移籍によって年俸が大幅に増加するようになったことがひとつの要因として挙げられるでしょう。

ではなぜこの10年でNPBとMLBでこれほど年俸に差が生じるようになったのでしょうか。

MLBの平均収益推移

上のグラフはMLB球団1球団当たりの平均収益額をグラフ化したものになります。

ご覧の通り、コロナウイルス流行による影響を受けた2020年を除いて、右肩上がりにあることが分かります。

この全体としての収益増加が、約10年前に比べて年俸額が大幅増加した一つの背景でもあるでしょう。

収益増加の背景

全体としての収益増加の背景には、放映権料の高騰があるとされています。というのも、全体の収益が増加する一方で、観客の動員数は年々減少しているためです。

どうやら、この現地観戦離れがかえってライブ放送の需要を高めてもいるようです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

本コラムでは近年のMLB移籍選手数と年俸推移に着目しMLB全体としての収益との関係性を探りました

今後もMLBが経済成長を遂げるとなると、より多くのNPB選手がMLBへと挑戦し、スポーツ全体としての経済促進にもつながるように思え、非常に楽しみです。

本サイトでは、他にもスポーツに関連したコラムやインターンシップの情報も記載しているので、是非ご覧ください。

【引用元】

移籍選手の年俸推移

https://full-count.jp/

https://mattaridoudesyou.com/

https://cho-tv.com/

https://xn--jvqx66a.jp/

https://akitamogul.com/

MLBの年次収益推移

https://jp.statista.com/statistics/1410811/average-revenue-perfranchise-in-major-league-baseball

 

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