インターンシップ(以下、インターン)のプログラムにグループワークを行う企業も多くあります。…
インターンシップでよく聞かれる、「学びたいこと」って何??
皆さんは大学生などの学生が実際の仕事を体験する制度である、インターンシップ(以後インターン)をご存じでしょうか。
志望業界、インターンの形式などにもよりますが、応募する際に、「インターンで学びたいこと」を問われる場合が多いです。就活生の中には、この質問に対する答え方で迷ったことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事をきっかけに、自分はインターンを通して何を学びたいのか考え、自分ならではの内容を自信持って言えるようになれれば幸いです。
企業が「学びたいこと」を聞く意味
学びたいことを実際に考える前に、まずは企業側はなぜ就活生の「学びたいこと」を聞くのでしょうか。
皆さんが企業側が望む内容を書けるよう、その質問の意図について解説していきます。
企業がインターンで学びたいことを聞く理由は主に下記の3つです。
①参加目的・意欲を知るため
入社を判断する本選考と異なり、インターンは就業体験です。そのため通常聞かれがちな志望動機のほかに、学びたいことを聞くことで、学生側の純粋な参加目的を知る意図があります。
一方で、25卒からインターンで得た就活生の情報を本選考に活用することが公に認められたこともあり、選考の一環としてインターンを捉える企業は多いです。
そのため、いくら優秀でも自社に入社する意欲のない学生は不要です。「学びたいこと」を聞く中で、現段階でどの程度自社に対する志望度があるのか、学生のやる気や熱意をチェックする意図があります。
②自社と学生のミスマッチを防止するため
学生の参加目的を知ることで、自社のプログラムと学生のミスマッチが起こっていないか確認する意図もあります。
学生のインターン参加目的と実際のプログラムが異なっていると、学生と企業双方にとって不利益となってしまいます。
膨大な時間とコストをかけてインターンを開催する企業側からすれば、なるべくマッチする学生を迎え入れたいでしょう。
③学生が求めている内容を知るため
学生がインターンを通してどのような内容を求めているかを知ることで、プログラムの内容改善につなげるマーケティング目的の意味合いもあります。多くの企業は学生側の意見に基づいてインターンの内容を毎年少しずつ変化させています。
企業側は学生の参加目的に沿ったプログラムを行うことで、より多くの優秀な学生と接触しようとしているのでしょう。
インターンで学べる事4選
ここからは実際に「学びたいこと」を考えていくうえで欠かせない、インターンで学べることを4つ紹介します。
①業界の全体像や企業の立ち位置を知れる
インターンのプログラムの中では、自分で業界研究をするだけでは得られない詳細な事業内容について社員の方から聞く機会があるでしょう。また、実際の業務の一部を体験できるプログラムもあります。
企業を外側から見るのと内側から見るのでは、大きく見え方も変わってくるはずです。
インターンに参加することで、自分が本当に行きたい業界・企業はどこなのか考えるうえで重要な知識を得られるはずです。
②会社の社風・雰囲気を体感できる
現場での職業体験・見学ができるプログラムである場合、社員が実際に働いている現場の雰囲気を自分の目で確認できる点は大きなメリットです。
会社の社風・雰囲気を知ることで、自分が将来そこで働くイメージを持てるかどうか考えてみる良いきっかけになるでしょう。
③求められる能力・スキルがわかる
実際の業務に携わる複数日のインターンの場合、その業界で仕事をしていく中でどのような能力・スキルが求められてるか実際に感じることが出来ます。また、社会人の方とメールのやり取りなどをする中で、社会に出てから必須のビジネスマナーについても学べるでしょう。
企業側が求める能力・スキルを理解しておくことで、今後の本選考での自己PRなどを通して会社にマッチした人材であることをアピールしやすくなるというメリットがあります。
④人脈を作れる
学生生活の中で、社会人に囲まれた環境で活動を行う経験はほとんどないでしょう。
仕事を通じて社員と交流することで、社会人の知り合いが増えるのは大きなメリットです。今後OB・OG訪問をする際にも有利に働くでしょう。
また、同じインターンに参加している学生ともコミュニティを作ることで、就活の情報など様々な学びを得ることが出来ます。
通常の学生生活では築けない人脈を作れる点も、インターン参加の大きなメリットといえます。
「学びたいこと」の考え方
あくまでもインターンの業務の中で学びたいことを問われていますので、奇をてらった内容にする必要はありません。
業界・企業研究を重ね、プログラム内容と照らし合わせた上で学べそうなことを考えましょう。
業界理解のため、仕事内容を理解するため、自己成長のため、etc…
大切なのは、学びたいことの内容よりもそう考えた経緯・理由です。上でも触れましたが、参加するうえでの意欲をアピールすることは選考通過に向けて欠かせません。
経緯・理由を通して、「貴社の」「このプログラム」でなければならない理由を伝えられると高評価です。
「学びたいこと」の書き方
ポイントは5つです。
①まず結論から入る
ここはインターン、本選考のいかなる質問でも共通して言える点ですが、質問に対してはまず「結論ファースト」です。
面接でも同様ですが、結論から入ることで自分の意見・考え方を的確かつ効果的に読み手・聞き手に伝えることが出来ます。
今回の場合は、
「私が当インターンシップに応募した目的は〇〇です。~~」
のように文章を始めましょう。
②結論に至った理由
他の人と差別化すべきポイントは結論ではなく、この理由と次に紹介する背景の部分でしょう。この部分でいかに読み手に自分の熱意を伝えられるかが合否を分けるポイントといっても過言ではありません。
例えば、業界理解を深めたいといった理由であれば、業界に興味を持ち始めた理由を書く必要があるでしょう。
結論はどうしても抽象的なものになるため、理由を具体的なものにして補うようにしましょう。
③背景
結論と理由を伝えたら、その判断に至った背景として自分のエピソードなどを交えて背景を伝える必要があります。
アルバイトやサークルなど、形は何であれ自分オリジナルのものであるとなお良いです。
④その企業でなくてはならない理由
①②③でインターンに応募する理由とその背景は書くことが出来ました。しかし、それだけでは企業側からすると、
「それって別にウチじゃなくてもよくない??」
と思ってしまいます。企業研究やOB訪問を経て、その企業にしかない特徴や魅力を文章内に入れられるとより優れた文章が出来あがるでしょう。
⑤意気込み
最後にインターンにどういう姿勢で臨みたいか記載して文章を締めることをお勧めします。
例えば、
「△△な経験を活かし、チームで一つのことに取り組む過程で力を発揮し、主体的に行動していきたいと思います。」
などです。志望業界によっても異なりますので、合格者のESを載せているサイトなどがあれば参考にしてみるのも手です。
ここでもインターンに参加するにあたっての熱意を読み手に示すことが出来ますね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
インターンの選考は、そのまま本選考に影響する場合もあります。たかがインターンと侮らず本選考同様に文章の推敲を重ね、先輩や家族など他人に読んでもらうなどしてより良い文章つくりに努めましょう。
特に今回説明した「学びたいこと」はインターン特有の質問です。今のうちに対策する必要がかなり高い質問といえるでしょう。
当サイトでは他にもインターンにまつわる多くのコラムを掲載しております。ぜひそちらもご一読ください。