インターン終了後の感想の書き方【ただの感想はNG】

インターン終了後の感想の書き方【ただの感想はNG】

投稿日:2023年7月10日 更新日:2023年7月12日

インターンシップ関連
コラム

感想文、子供のころから何かにつけて書かされてきたという人も多いのではないでしょうか。多くの学生が参加するインターンシップ(以下、インターン)でも感想を求められることがほとんどです。インターンの感想は選考につながる可能性があるので上手に書きたいですよね。

そこで皆さんには採用担当の社員の目に留まる感想の書き方をお教えします。それはずばり

「ただの感想だけで終わらせない」

です。「感想なのに感想で終わらせないってどういうこと?」と思った人もいるのではないでしょうか。今回はインターンの感想を書く際のポイントを中心に解説していきます。ぜひ最後までご覧ください!

企業が感想を求める目的

そもそも企業がインターン終了後に感想を要求するのには2つの理由があります。

  1.  参加学生の学習能力を見る
  2.  プログラムの趣旨がしっかり学生に伝わっているかどうかを確認する 

ぞれぞれの理由について順番に解説していきます

1.参加者の学習能力を見る

企業がインターンを開催している理由の一つに「優秀な人材と早期に接触する」というものがあります。プログラムの中ではもちろん、感想でも学生が優秀かどうかを見極めているのです。

感想には学習能力の差が歴然と現れます。同じプログラムでも能力の高い学生は多くのことを学ぶため、必然的に中身の濃い、読み応えのある感想となります。一方で、あまり多くを学ばなかった学生の感想は表面的な記述が多く、人事担当の方に薄い印象を持たれてしまうことが多いです。

このように感想は、参加学生の能力をはかるツールとなっているのです。

2.プログラムの趣旨が学生に正確に伝わっているかどうかを知る

企業は学生に伝えたいことや、学んでほしいことを念頭にインターンのプログラムを作ります。そしてインターンを通して学生に意図したことが伝わったかどうかを確認し、改善の余地がある場合には、次年度以降のプログラムの変更を検討します。

学生の感想はインターンプログラムの企業側の達成度を測るための重要な指標となります。学生の声を参考にして、より有意義なインターンを作り上げていきます。

レポートと感想の違いとは?

インターン後に感想ではなくレポートの提出を求められるケースも少なくありません。レポートと感想を同じものとしてとらえている学生も少なくありませんが、実はレポートは客観的な情報が中心であり、感想は主観の内容が中心という大きな違いがあります。ここではレポートと感想、それぞれの特徴を解説していきます。

レポートの特徴

レポートを書く際は事実を順序正しく並べていくことがポイントです。大学で提出するレポートと同様に、活動内容や取り組みの結果などを主観を交えずに記述していきます。そして取り組みの結果から導かれる結論や考察を根拠となる事実と共に書きます。

企業がレポートを要求する場合、学生がどう思ったかではなく、単純に取り組みの結果や結論を知りたいだけの場合が多く、感想を盛り込んでしまうと反対に読みずらいレポートになってしまうことに注意しましょう。

▼インターンのレポートの書き方はこちら

インターンのレポートはどう書く?目的や内容を徹底解説!

感想の特徴

感想を書く際は自分の思ったこと・感じたことを心の中で整理してから書くことがポイントです。赴くままに書き連ねていくと、どうしても冗長な文章になってしまいます。実際に感想を書き始める前に、何についてどう思ったのかを書き起こすなどして、読み手に伝わるような表現に直しましょう。

レポートとは違い、感想は参加学生の考え方などパーソナルな部分の表現を求められていることが多いので、自分の思いを率直に書くのが良いでしょう。また、インターンを終えて今後に向けた思いなども盛り込むとまとまりの良い文章になります。

感想を書く際のポイント

ここでは実際に感想を書く際にポイントとなる事項を何点か解説します。

ただの感想にならない

記事の最初でも述べましたが、これがこの記事で一番お伝えしたいことです。以下の例文をご覧ください。

貴社の工場で活用されているAIに搭載されている技術がとても興味深かったです。

簡潔で分かりやすい文章ですが、わかりやすいだけで、その人のパーソナルな部分の面白みは一切見えてこず、これといった印象も持たれないでしょう。次に以下の文章をご覧ください。

貴社の工場で活用されているAIに搭載されている〇〇という技術が、私が大学で専攻している分野と関連していたため、非常に興味深かったです。〇〇についての工場長のお話をヒントとして、今後の研究を進めていきたいと思います。

いかがでしょうか。「AIの使われている技術が興味深い」という感想の本質は変わりませんが、下の文章のほうがより具体的で、大学で研究を頑張っている理系の学生という人物像を読み手にイメージさせることができます。下の文章のポイントは2つです。

①感想のもととなる事実をかく

上の文章では「AIに搭載されている技術」という感想の「対象」は書いていますが、その感想に至った「理由」についての言及がありません。ここで、感想のもととなる事実(=自分の専攻と関連があった)を書くだけで、ぐっと文章の解像度が上がります。

②他のことと関連付ける

下の文章では最後に自分の将来のことを絡めて文をまとめています。このようにインターンの活動には直接関係ない自分の過去の経験や将来やりたいことを付け加えると、パーソナルな部分を読み手に知ってもらうことができると同時に、文章自体の厚みが増して読み応えのある文章になります。

Tips.毎日日記をつけておこう

感想は活動最終日にオフィスで書いたり活動終了後にメールで送信したりすることがほとんどです。中身のある感想を書くためには当時の新鮮な気持ちが不可欠ですが、どれだけ強い感情でも日々インターンで新しい経験をしていると、その感情は記憶から薄れていってしまいます。せっかく感じたことを忘れないように、毎日活動終了後に日記という形でその日の活動内容・所感を書き留めておくことをおすすめします。

必要最低限を心掛ける

上でただの感想にならないようにいろいろ盛り込もうと書きましたが、反対にあまり本質とは関係ない部分をとても詳細に書いてしまうと、全体の分量が増えて本質が見えにくくなってしまいます。読み応えのある感想を書くためにある程度の骨付けはしつつ、詳細の必要ない部分は最低限の記述で留めることを心掛けましょう。

反省ではなく改善

インターンの活動では、必ず失敗もします。失敗したときにはその時を振り返って何がいけなかったのか反省することが大切です。しかし本当に大切なのは反省の先にある改善です。企業も学生の反省ではなく、「どのように改善していこうと考えているのか」という思考のプロセスを知りたいはずです。そのため、感想の中で何か反省をする場合は改善方法も合わせて書くようにしましょう。

まとめ

いかかでしたでしょうか。

今回はインターンの際の感想文についてレポートとの違いを含めて解説してきました。繰り返しになりますが、感想を書く際に一番気を付けるべきは、「ただの感想にならない」ことです。活動中のメモや過去の自分の体験などを総動員して厚みのある感想文を目指しましょう。

本サイトでは、インターンに参加する際に役立つ記事を多数公開していますので、そちらも合わせてご覧ください。

 

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