インターンシップの保険|必要性と種類について解説!

インターンシップの保険|必要性と種類について解説!

投稿日:2023年8月1日 更新日:2023年8月4日

インターンシップ関連

インターンシップの保険とは?

インターンシップに参加する際、一部企業で保険の加入を求められる場合があります。

そもそも、インターンシップのための保険は、どのようなものでしょうか。

そして、なぜ加入する必要があるのでしょうか。解説していきます。

インターンシップ中のトラブルに対応するため

インターンシップのために、保険に加入する必要性がピンとこない方もいると思います。

「保険」と聞くと、火災や地震などの災害だったり、事故が発生した際に利用するものというイメージがあるものです。

しかし、それらのリスクと同じように、インターンシップに参加している最中に発生する可能性のあるリスクに対応するため、インターンシップの保険が存在しています。

個人では払うことが出来ない賠償を請求される可能性も

上述したように、インターンシップの保険は活動中のリスクに対応することを目的としています。

たしかに、オフィス内の業務での怪我や、モノを壊してしまう可能性は低いかもしれません。

しかし、インターンシップ先の機密製品や備品などを壊してしまう可能性はあるでしょう。

その場合、参加者個人では払いきれないほどの膨大な額の賠償を請求される可能性があります。

そのような理由から、インターンシップだとしても、様々なリスクに備えて保険に加入する必要があるでしょう。

インターンシップで保険の加入が当たり前になっていく?

最近の企業では、色々なリスクに備えて「保険加入」をインターンシップの参加条件にしている場合があります。

アルバイトとして、労働契約を結び、賃金を支払う場合は労災保険が適用されます。

そうではない場合は、企業や参加者個人で、一般の傷害保険等に対応する必要があります。またインターンシップを対象とする民間の保険商品もあり、こちらの方が通常より保険料が安いこともあります。

インターンシップの保険に加入する2つの理由

ここでは、インターンシップの保険に加入した方がいい理由をご紹介します。主な理由は以下の二つです。

  • 参加者側の負担を減らすため
  • 企業側の負担を減らすため

上記2つについてについて詳しく解説していきます。

参加者側の負担を減らすため

冒頭でもお伝えしましたが、インターンシップ中のトラブルで生じた損失を参加者が負担することになった場合、その負担を減らすためにも保険の加入が大切になります。

具体的なトラブルは以下の通りです。

  • 会社の備品を無断に使用して、壊してしまった
  • 企業の重要な書類を破棄・紛失してしまった
  • 機密情報を誤って漏洩してしまった
  • 業務体験の最中などに、第三者にケガさせてしまった 

負担する金額については企業に与えた不利益の程度によって変わるものの、数百万円~数千万円など、参加者個人では払いきれない金額になる場合もあります。

誰にでも起こる可能性があるトラブルですが、その中でも特に注意すべきことは、機密情報の漏洩です。

例えば、SNSに企業情報やインターンシップ内容などを書き込んだりすることも、内容によっては機密漏洩に該当することがあります。

これらは、基本的にインターンシップの案内などで注意喚起されていることが多く、「知らなかった」では済みません。

気軽にSNSでインターンシップの活動内容などを投稿しないように気を付けましょう。

2.企業側の負担を減らすため

インターンシップに加入するべき2つ目の理由に、企業側の負担を減らすことがあります。

基本的に、企業は自社の事業内容や魅力を伝えるためにインターンシップを開催します。

そのため、実際に行われているインターンシップではセミナーのような座学だけでなく、企業理解を深めるために、実務を行うこともあります。

そんな中で、就業中に下記のような事故が発生する場合も考えられます。

  • 社用車で移動中に事故を起こしてしまった
  • 指導している社員の不注意でケガをさせてしまった
  • 現場で転倒してしまった 等

上記の場合、参加者が保険に加入していなかったときに、企業と参加者の間で事故の処理をする必要があります。

そしてこの場合の事故処理は、かなりの時間を要します

ここで、保険に加入していると時間的なコストを大きく減らすことができます。

こうしたことから、参加者がインターンシップに参加する際に、保険に加入してもらうことは企業側への大きなメリットとなります。

そんなインターンシップの保険ですが、大学の教育活動の一環でインターンシップに参加する場合、参加者を対象にした保険に加入することが可能です。

インターンシップの為の保険の種類

ここまでは、インターンシップの保険に加入する理由について説明してきました。ここでは、インターンシップの保険の種類について解説します。

インターンシップの場合、以下の2つの保険に加入することが出来ます。

  • 参加者教育研究災害傷害保険=学研災保険
  • 学研災帯賠償責任保健=付帯賠償

それぞれの保険について紹介していきます。

参加者教育研究災害損害保険(学研災保険)とは

学研災保険は学生が教育研究活動中に被った災害に対して必要な給付を行うものです。インターンシップは教育研究活動に含まれているため、活動中に被った災害には給付金が支給されます。

この学研災保険で適用する範囲は以下になります。

学校行事で起こってしまったケガや事故

講義中や実験中に起こってしまった傷害事故

課外活動中に起こってしまったケガや事故

通学時に起こってしまった事故

学校施設の間の移動中に起こってしまった事故

参照元: 公益財団法人 日本国際教育支援会

学研災保険は熱中症含む怪我の治療を対象にした保険で、ただの病気の治療は保険適用外となります。

学研災帯賠償責任保険(付帯賠償)とは

こちらは、他人にケガを負わせた場合や、財物などを損壊してしまった場合に損害賠償責任を負担する際の負担をカバーします。

付帯賠償保険の適用範囲は以下になります。

実験の最中にクラスメイトにケガをさせた場合

インターンシップ中に企業の機械を壊した場合

学校行事中に体調不良となった場合

企業に通っている最中に人にケガをさせてしまった場合

参照元:公益財団法人 日本国際教育支援会

付帯賠償は、大学側が賠償責任保険を扱っている場合、学研災保険に加入している方「のみ」が加入できる保険です。注意しましょう。

また、大学で保険に加入する場合は、賠償責任保険+学研災保険のセットで加入するのが一般的です。

肝心な保険の加入方法は?

インターンシップで、保険の加入するには、「キャリアセンターで申し込む」「生協で申し込む」という2つの方法があります。

それぞれの加入方法について説明します。

1つ目のキャリアセンターは、学校によって、就職課や就職センターなど、呼び方は異なることが多いですが、基本的に参加者のキャリアを支援してくれる場所です。

学校側で、参加者教育研究災害傷害保険を取り扱う場合は、キャリアセンターが窓口のケースがほとんどです。

また、もし事故が起きた場合は、窓口であるキャリアセンターに、事故についての詳細を話す必要があります。キャリアセンターで申し込む際は、事前に何が必要かを確認してから、所定の手続きをすると良いでしょう。

2つ目の生協で申し込みを行うは、個別での申し込みを行う場合は、生脇に問い合わせをしてみましょう。生協でも、「参加者総合共済」という保険加入の受付を行っています。

怪我の保障が可能な生命共済だけではなく、火災共済や賠償責任保険にも追加で加入することが可能です。生協を利用する際のメリットとして、保険料が比較的に安いことや他の保険を探す時間を減らすことが出来ることがあげられます。

「参加者総合共済」以外でも、生協側から、他の保険を紹介してもらうことも出来たりするので、まずは相談してみましょう。

保険に加入する際の注意点について

そしてインターンシップ用の保険に入る際は、注意点をしっかりと確認しておきましょう。ただでさえ保険の内容を理解することは難しいです。のちのち困らないためにも、不明な点が残っている場合は、学校の窓口だったり、専門家に相談してみましょう。

まずは、補償が適用される期間を事前に把握しておきましょう。自分が参加しているインターンシップの期間中に、きちんと補償が適用されるのかを、事前に確認しましょう。万一途中で補償が適用外になってしまうと、保険にせっかく入っていても安心してインターンシップに集中できないでしょう。

そして、補償の対象になっているインターンシップなのかを確認しましょう。

特に、民間の保険を利用している場合は、その利用している保険がインターンシップにも適用されるかどうかを忘れずに確認しておきましょう。

インターンシップには適用外の保険もあったりするので、少しでも不安な人は保険会社に確認してみましょう。

期間だったり有給/無給によって、補償対象外になることも

インターンシップの期間や給料の有無によっては、保険自体が補償対象外になることもあります。

インターンシップ先の企業との契約内容をしっかり確認して、補償対象になるかどうかを確認しながら保険を選んでいくことが必要です。

インターンシップが有給の場合、保険は個人加入のみとなります。

学校などを経由しないで、任意で参加する有給のインターンシップでは、個人保険に加入してもらうことをインターンシップの参加条件としている企業が多くあります。

また、企業側が想定外のリスクを負わないように、インターンシップ生に誓約書の記入を要求する場合があります。

もし必要であれば、参加するインターンシップで適用される保険の情報を集めましょう。

保険についてのよくある質問

保険に加入を忘れた場合は?

すぐにでも保険に加入しましょう。

ただ、申し込みをしてもすぐに保険加入の証明書は発行されません。

発行されるまでに時間がかかってしまうので、インターンシップに参加する際は、事前にしっかり確認しましょう。

保険加入証明書が届かない場合は?

インターンシップ参加当日に、保険の契約が完了しているかどうかの確認のために、「保険加入証明書」の提出が求められる場合があります。

当日までに届かない時は、保険料を支払った「領収書」をしっかり保管しておきましょう。

証明書が届くまで、領収書が代わりとなります。大事に保管しましょう。

さいごに

ここまでインターンシップの保険について解説してきました。

将来の自分を守る為にも正しく保険を理解してインターンシップに臨みましょう。

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