【学生必見】インターンシップに保険が使えるって本当?徹底解説

【学生必見】インターンシップに保険が使えるって本当?徹底解説

投稿日:2023年8月1日 更新日:2024年1月15日

インターンシップ関連

昨今、本格的な就職活動の前に業務体験として行われるインターンシップ制度をとる企業は増えてきています。それに伴い、インターンシップの持つ役割やその形式も多様化しています。その中の一部には、インターンシップに参加する際にあたって保険の加入を求められる場合があります。

そこで、当記事では

  • インターンシップ中に保険が必要になるケースとは
  • インターンシップで起こったトラブルに適応できる保険の種類
  • なぜ保険に入らなくてはならないのか
  • 具体的な入り方・注意点

これらの点を中心に、インターンシップの「保険」について詳しく解説していきます。

インターンシップにおける、保険とは??

正直、インターンシップのために保険に加入する必要性がピンとこない方が大半でしょう。

「保険」と聞くと、火災や地震などの災害だったり、事故が発生した際に利用するものというイメージがあるものです。

しかし、それらのリスクと同じように、インターンシップに参加している最中に発生する可能性のあるリスクに対応するため、インターンシップにおいても適応できる保険が数多く存在しています。

活動中に起こりうるリスクとして以下のパターンに分けられます。

  1. 活動中に学生の不手際で企業に損害を与えてしまうリスク
  2. 活動中に学生が損害を受けてしまうリスク
  3. 活動中に学生の不手際で第三者に損害を与えてしまうリスク

①活動中に参加者の不手際で企業に損害を与えてしまうリスク

インターンシップ中に起こりうるリスクの中で最も可能性が高いのはこのパターンです。

具体的なトラブルは以下の通りです。

  • 会社の備品を無断に使用して、壊してしまった
  • 企業の重要な書類を破棄・紛失してしまった
  • 機密情報を誤って漏洩してしまった
  • 業務体験の最中などに、第三者にケガさせてしまった 

基本的に故意ではなく、損害が低いものであれば許してもらえる場合もありますが、その損失の大きさ次第では賠償請求をされてしまう可能性があります。

②活動中に学生が損害を受けてしまうリスク

活動中に学生が企業側の過失などで損害を被ってしまうケースも考えられます。

下記のような事故が発生する場合も考えられます。

  • 社用車で移動中に事故を起こってしまった
  • 指導している社員の不注意でケガをしてしまった
  • 現場で転倒してしまった 

インターンシップ中に自身が被害を受けてしまった場合も、部活などと同様に適応できる保険があります。後ほどまとめて紹介します。

③活動中に学生の不手際で第三者に損害を与えてしまうリスク

先ほど企業側に損害を与えてしまうケースについては紹介しましたが、インターンシップのプログラムなどで外出することがある場合、歩行者にぶつかって怪我をさせてしまうなど、関係のない第三者に損害を与えてしまうケースも想定できます。

そこまでよくあるケースではないと思いますが、考慮しておいて損はないでしょう。

保険に加入するべき理由

以上のように、インターンシップの活動においては企業側、学生側両者に損害を被るリスクがあります。

これらのリスクに対して、なぜ保険が有効なのでしょうか。

事故の内容次第ですが、参加者個人では払いきれないほどの膨大な額の賠償を請求されてしまったり、大きな怪我を負ってしまう可能性があります。そのような事態が万が一起きた際、損失を最小限にとどめるために保険が必要です。

インターンシップ中に余計な心配をすることのないようにしておくためにも、保険には加入しておきましょう。

インターンシップで保険の加入が当たり前になっていく?

最近の企業では、色々なリスクに備えて「保険加入」をインターンシップの参加条件にしている場合があります。

アルバイトとして、労働契約を結び、賃金を支払う場合は労災保険が適用されます。

そうではない場合は、企業や参加者個人で、一般の傷害保険等に対応する必要があります。またインターンシップを対象とする民間の保険商品や、大学経由で加入できる保険も存在し、こちらの方が通常より保険料が安いこともあります。

インターンシップに適応できる保険の種類

ここまでは、インターンシップにおいて保険が必要になるリスクについて解説してきました。ここからは、インターンシップに適応できる具体的な保険の種類について解説します。

大学経由で申し込んだインターンシップの場合、以下の2つの保険が有効です。

  • 参加者教育研究災害傷害保険=学研災保険
  • 学研災帯賠償責任保健=付帯賠償

それぞれの保険について紹介していきます。

・参加者教育研究災害損害保険(学研災保険)とは

学研災保険は学生が教育研究活動中に被った災害に対して必要な給付を行うものです。インターンシップは教育研究活動に含まれているため、活動中に被った災害には給付金が支給されます。

学研災保険は熱中症含む怪我の治療を対象にした保険で、ただの病気の治療は保険適用外となります。

・学研災帯賠償責任保険(付帯賠償保険)とは

こちらは、他人にケガを負わせた場合や、財物などを損壊してしまった場合に損害賠償責任を負担する際の負担をカバーします。

付帯賠償保険の適用範囲は以下になります。

付帯賠償は、大学側が賠償責任保険を扱っている場合、学研災保険に加入している方「のみ」が加入できる保険です。注意しましょう。また、大学で保険に加入する場合は、賠償責任保険+学研災保険のセットで加入するのが一般的です。

ここまで大学経由で申し込んだインターンシップの保険について紹介してきましたが、個人で申し込んだインターンシップ中のトラブルにも適応可能な保険として、学研災付帯学生生活総合保険(付帯学総)があります。

・学研災付帯学生生活総合保険(付帯学総)とは

付帯学総は、上記二つの保険ではでは補償が不足すると思われる場合に、学研災に加えて任意で加入できる保険です。

大学とは関係ない学外活動における怪我や賠償責任に適応可能です。皆さんが申し込むインターンシップの多くは個人で申し込んだインターンシップでしょう。その場合は付帯学総に加入していれば保証を受けることが出来ます。

これら大学経由での保険のほかにも、民間でインターンシップにおけるトラブルにも適応可能な保険は存在します。おすすめは大学の生協から申し込める民間保険です。後ほど詳しく紹介します。

肝心な保険の加入方法は?

上記の大学経由で申し込める3つの保険、最後に紹介した民間保険にそれぞれ加入するためにはどうすればいいのでしょうか。

それぞれの加入方法について説明します。

学研災保険、付帯賠償保険、付帯学総の場合

大学での保険(学研災保険、付帯賠償保険、付帯学総)に関する問い合わせは所属している大学のキャリアセンターが受け付けている場合が多いです。

キャリアセンターとは、学校によって、就職課や就職センターなど、呼び方は異なることが多いですが、基本的に参加者のキャリアを支援してくれる場所です。

学校側で、参加者教育研究災害傷害保険を取り扱う場合は、キャリアセンターが窓口のケースがほとんどです。

また、もし事故が起きた場合は、窓口であるキャリアセンターに、事故についての詳細を話す必要があります。キャリアセンターで申し込む際は、事前に何が必要かを確認してから、所定の手続きをすると良いでしょう。

民間の保険を利用したい場合

個別での申し込みを行う場合は、まず所属している大学の生協に問い合わせをしてみることをおすすめします。生協でも、「参加者総合共済」「学生賠償責任保険」など、インターンシップにも適応可能な保険加入の受付を行っています。

生協を利用する際のメリットとして、保険料が比較的に安いことや他の保険を探す時間を減らすことが出来ることがあげられます。

「参加者総合共済」以外でも、生協側から、他の保険を紹介してもらうことも出来たりするので、まずは相談してみましょう。

保険に加入する際の注意点について

そしてインターンシップ用の保険に入る際は、注意点をしっかりと確認しておきましょう。ただでさえ保険の内容を理解することは難しいです。のちのち困らないためにも、不明な点が残っている場合は、学校の窓口だったり、専門家に相談してみましょう。

まずは、補償が適用される期間を事前に把握しておきましょう。自分が参加しているインターンシップの期間中に、きちんと補償が適用されるのかを、事前に確認しましょう。万一途中で補償が適用外になってしまうと、保険にせっかく入っていても安心してインターンシップに集中できないでしょう。

そして、補償の対象になっているインターンシップなのかを確認しましょう。

特に、民間の保険を利用している場合は、その利用している保険がインターンシップにも適用されるかどうかを忘れずに確認しておきましょう。

インターンシップには適用外の保険もあったりするので、少しでも不安な人は保険会社に確認してみましょう。

期間だったり有給/無給によって、補償対象外になることも

インターンシップの期間や給料の有無によっては、保険自体が補償対象外になることもあります。

インターンシップ先の企業との契約内容をしっかり確認して、補償対象になるかどうかを確認しながら保険を選んでいくことが必要です。

インターンシップが有給の場合、保険は個人加入のみとなります。

学校などを経由しないで、任意で参加する有給のインターンシップでは、個人保険に加入してもらうことをインターンシップの参加条件としている企業が多くあります。

また、企業側が想定外のリスクを負わないように、インターンシップ生に誓約書の記入を要求する場合があります。

もし必要であれば、参加するインターンシップで適用される保険の情報を集めましょう。

保険についてのよくある質問

・保険に加入を忘れた場合は?

すぐにでも保険に加入しましょう。

ただ、申し込みをしてもすぐに保険加入の証明書は発行されません。

発行されるまでに時間がかかってしまうので、インターンシップに参加する際は、事前にしっかり確認しましょう。

・保険加入証明書が届かない場合は?

インターンシップ参加当日に、保険の契約が完了しているかどうかの確認のために、「保険加入証明書」の提出が求められる場合があります。

当日までに届かない時は、保険料を支払った「領収書」をしっかり保管しておきましょう。

証明書が届くまで、領収書が代わりとなります。大事に保管しましょう。

さいごに

ここまでインターンシップの保険について解説してきました。

将来の自分を守る為にも正しく保険を理解してインターンシップに臨みましょう。

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