インターンシップに参加すると内定がもらえるって本当???

インターンシップに参加すると内定がもらえるって本当???

投稿日:2023年6月21日 更新日:2023年7月12日

インターンシップ関連
コラム

皆さんはインターンシップ(以下、インターン)という制度をご存じでしょうか。

インターンとは、学生が実際の仕事を体験する制度のことです。

今現在、学生の約7割が、インターンに参加した経験を持っていることからわかるように、今や就活生にとってインターンは欠かせないものになりました。インターンについて詳しく知りたい方は下記記事をご覧ください。

インターンシップとは?制度や参加メリット、参加方法を徹底解説!

そんなインターンの一つのメリットとしてよく挙げられるのが、プログラムに参加し好成績を上げると本選考への優遇や内定につながるというものです。結論から述べると、「そういう場合もあり、今後増える」といえるでしょう。調査によると約8割の企業がインターン参加経験者から内定者を出しているそうです。

インターンの仕組みについてあまり知らない方は、当サイトの他記事を参考にしてください。

当記事では「実際インターンがどこまで内定に関わるのか」「内定につながりやすい業界はあるのか」など、インターンと内定の関係について深掘りしていきます。

なぜ多くの企業はインターンを実施するのか

企業がインターン参加者の一部に内定を出したり、本選考への優遇を行う場合があることは先ほど触れました。しかし、インターンを行う上で企業は参加者の膨大な量のESを読み、時間を割いて面接を行うなど多くの時間とお金をかけなければなりません。

なぜ企業はそのようなコストをかけてまで、内定につながるとされるインターンを開催するのでしょうか。

企業がインターンを開催する最大のメリットは、優秀な学生と早期に接触できる点です。

形骸化しているとの指摘もありますが、日本政府は採用活動の日程を定め、各企業に順守するよう「要請」しています。あくまでも要請であり法律ではないため、各企業が順守しているとは言えない状況ですが、下記の日程です。

  • 広報活動開始:卒業・修了年度に入る直前の3月1日~
  • 採用選考活動開始:卒業・修了年度の6月1日~
  • 正式な内定日:卒業・修了年度の10月1日~

皆さんの中にも、3月1日に各メディアが一斉に「解禁日」として報じる就職活動関連のニュースを見たことはあるのではないでしょうか。ただ、本当に3月に一斉に各企業が広報活動を開始するとなれば、企業側にとって優秀な人材が他企業に流れてしまうリスクは非常に高いです。

そこで企業は夏や冬の長期休みを利用し、短期間のインターンを開催することで優秀な人材と早期に接触しようとするのです。また、インターン終了から本選考開始までの期間に他企業に優秀な人材が流れてしまわないよう、内定や本選考への優遇を約束することで囲い込みを行っているのです。

また、2022年4月におこなわれた経団連と全国の大学が参加する産学協議会の要望により、25卒就活生からインターンが採用に直結するようルールが変更となりました。

従来のルールでは学業優先のためインターンを採用に直結させることは禁止されていたため、多くの企業は表向きにはインターンと採用活動は関係ないことをうたってきました。しかし、ルールが改正されたことで、本年度から採用直結型のインターンはますます増えることになるでしょう。

インターンが内定につながりやすい業界

業界ごとに見てみると、インターン直結の採用の比重が比較的高い業界が存在します。

ここでは4つ紹介します。

①金融業界

金融業界大手は誰でも聞いたことのある名前が並びますが、実際の業務はメーカーや食品業界に比べると不明瞭です。そのため、専門知識がない就活生にとって、本選考でいきなり志望するハードルは高いといえるでしょう。そこで5dayなど比較的長めのインターンを通じて業界理解を深めてもらい、適性がありそうな学生にリクルーターを付けるなどして早期に囲い込む傾向があります。

②外資系

国内企業に比べると内定が出るのが早い外資系企業では、インターンの参加が必須であったりインターンで優秀と判断された就活生のみ最終面接に進めるといったケースが非常に多いです。外資系企業への就職を考えている方は、早めに就活サイトなどに登録し、インターン情報を逃さないように気を付けましょう。

③ITベンチャー

ベンチャー企業では大企業との競合を避けるため、早期にインターンを行い内定を出す傾向があります。また、1か月以上の期間で行われる長期インターンを開催している企業はベンチャー企業がほとんどであり、そこに参加することが出来れば、内定につながるケースは非常に多いです。

④広告

広告企業では、その独自の業務内容から個性が光る人材を特に必要としています。そのため、グループワークやグループディスカッションをインターンの中で行い適性を見極め、比較的早めに本選考優遇や内定を出す動きがあります。

 

このように、インターンで早期内定や本選考優遇を行う理由は様々ですが、ルール改正によって上記で触れた業界以外もインターンを使って人材を見極め、適性のある就活生を囲い込もうとする企業は出てくるでしょう。

インターンを内定につなげられる人の特徴

このように、もはやインターンはただの職業体験ではなく、選考活動の一部といえるでしょう。

よって、インターン選考は今後ますます厳しくなっていくことが予想されます。また、競争を勝ち抜いてインターンに参加できても、参加した人全員に内定直結や本選考優遇は与えられないことが多いです。

そこで、インターンを内定につなげるために必要なことについてまとめました。

①選考対策を行う

内定につながるような形式のインターンの場合、まず倍率がとても高く、優秀な学生が多く集まります。そのため、前述したように選考活動の一部だと考えて入念に対策したしたうえで臨む必要があります。必要な準備は本選考とほぼ同じです。

  • 企業・業界研究
  • 自己分析
  • 志望動機・ガクチカ作成
  • 面接対策

逆に言えば、本選考前にこれらの準備を行うことで本選考に向けてよい経験を積むことができるともいえるでしょう。

②主体的に行動する

企業にもよりますが、インターンでは架空の議題に関するグループワーク・グループディスカッションなど集団で協力して取り組む形のプログラムが多いです。

参加者のほとんどは学生であるため、専門的なスキルで差別化することは難しいでしょう。その分企業の採用担当の方は、仕事に取り組む姿勢や集団の中でどのように振舞っているかを見ています。目的意識をもって主体的に取り組む姿勢はどの企業でも間違いなく高評価です。

③フィードバックを活用する

プログラムの中で、社員の方にフィードバックをいただく機会がある場合があります。社員の方にいただいたフィードバックを生かせる人は、今後の伸びしろがあるとみなされ高評価です。

また、内定に直接つながらなくても、社会人から自分の仕事などに関してフィードバックをもらう機会は貴重です。自己成長にもつながる貴重な機会ですので、聞き逃さないようにしましょう。

分かっているようで分かっていない、インターンシップのフィードバックとは

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

インターンに参加に向けて準備をし、主体的に行動した経験は直接内定につながらなくても就活を今後進めていくうえで確実に力になります。ぜひ積極的にインターンに応募してみてください。

当サイトでは主にスポーツ業界関連のインターン募集もまとめています。ぜひそちらもご覧ください。

SIUに無料会員登録する

無料会員登録していただいた学生の皆さまへは会員限定のお得な情報を配信いたします