スポーツビジネスに関わる職業とその将来性

スポーツビジネスに関わる職業とその将来性

投稿日:2024年3月21日 更新日:2024年3月25日

コラム
スポーツビジネス関連

現在、スポーツ庁が2025年までに市場規模を15兆円にするという目標を掲げていることからわかる通り、日本のスポーツ業界は今後の市場規模の拡大が望まれています。さらに、新型コロナウイルスが落ち着き、大規模スポーツイベントが多く開催されていることから今後の回復と成長が期待されています。その一方で、2022年のスポーツ産業の市場規模は約5.5兆円とされ、コロナ以前の水準には戻っていないのが現状です。

そこで、今回は実際にスポーツビジネスが提供する職業の多様性と将来性に焦点を当ててその魅力と成長の見通しを解説します。

スポーツビジネスの多様な職業

「スポーツビジネス」というキーワードから、スポーツシューズやスポーツウェア、ボール、ラケットなどのスポーツ用品を想像する方は多いでしょう。当然、これらのスポーツ用品の製造や販売は「スポーツビジネス」の1つであることは間違いありません。しかし、「スポーツビジネス」にはスポーツ用品の製造、販売のほか、放映権や広告、スポーツメディア、雑誌の発行などといった草の根からトップレベルのスポーツまで、それらを取り巻く関連産業も含まれます。

スポーツビジネスの対象は、「する」、「みる」、「支える」スポーツまで幅広く、スポーツ庁と経済産業省が発表した『スポーツ未来開拓会議中間報告 ~スポーツ産業ビジョンの策定に向けて~』では、スポーツに関連する市場規模は、主に小売、興行、施設、賃貸、旅行、放送・新聞等が対象となっていることが示されています。

このことから、スポーツビジネスは単なる産業を超え、成長が期待されている産業となっています。この分野では、マーケティングからメディア、イベント企画までさまざまな職業が存在し、その多様性はますます拡大しています。多様な職業が存在するがために様々なスキルや専門知識が求められています。

スポーツビジネスにはどんな仕事がある?

今後も大きな成長が期待されるスポーツ産業は、スポーツそのものだけでなく様々な業界や業種が組み合わさっているという特徴を持ちます。そのため、スポーツ用品の企画・開発やイベントの企画・運営、スポーツチームの運営など、様々な仕事を通して携わることができます。いくつかスポーツビジネスの仕事についてみていきましょう。

スポーツ用品の企画・開発

スポーツ用品の企画・開発は、スポーツ用品メーカーへの就職が選択肢の1つとして考えられます。自社ブランドの製品開発とOEMがありますが、スポーツの研究によって商品を企画し、開発、製造、さらには販売を行います。

プロアスリートから一般のユーザーまで、それぞれのユーザーに向けたスポーツ用品に携わることのできる仕事です。新しいものを作り出すための企画、デザイン力や多くのユーザーが使用する商品を販売したいという方におすすめです。

スポーツを取り上げるメディア

テレビ番組やネットニュース、近年では通信技術やSNSの普及から画像や映像をスピード感のあるコンテンツや、視覚的にインパクトのあるコンテンツとして発信するメディアもあります。スポーツメディアの仕事は、テレビ番組の制作に関わる仕事や取材を行う記者、ネットニュースを扱うライターが考えられます。

また近年では、スポーツをネット上で配信する動画配信サービスやスポーツをコンテンツとして扱うSNSの運営もスポーツメディアの1つです。

スポーツチームの運営

スポーツを好きな方であれば、一度はプロスポーツチームで働いてみたいと思ったことのがあるのではないでしょうか。当然、スポーツチームの運営もスポーツビジネスへ関わることのできる仕事の1つです。

スポーツチームの運営では、チケットやグッズの販売促進、スタジアムの運営、時にはイベントを企画、運営することもあるでしょう。そのため、スポーツチームを運営するには、様々な仕事に適応できる多様なスキル、ポジションによってはマネジメント能力が求められます。

最近では、スポーツにテクノロジーを活用する流れもあることから、異業界・異業種で活躍している様々なスキルを持つ人材が求められる可能性のある仕事です。

新たな職業の登場:テクノロジーの進化が生み出す可能性

急速なテクノロジーの進化により、新たな職業が生まれる可能性もあります。近年スポーツビジネスで注目されているのが、「スポーツテック」というITソリューションとの融合です。ITテクノロジーを導入し、最新の技術やデータを活用することで新たなスポーツの在り方を誕生させることができます。

例えば、スポーツテックはプロアスリートの技術向上を支えるテクノロジーを生み出す可能性があります。データ集計や測定などに関わる技術が発展していくことで、より効果的なトレーニング方法や個々に最適なトレーニングスケジュールの調整などが可能となるでしょう。また、最新技術を活用してトレーニング機器や環境整備もアスリートを支えるスポーツテックとなるでしょう。

スポーツビジネスに向いている人とは?

スポーツに関わる仕事に就くには、第一にスポーツが好きという気持ちが大切です。そのほかにも、人と関わるのが好きな方、マネジメントに興味のある方など、多様な人材が活躍することができる業界です。

テクノロジーやSNSの活用など、スポーツ業界の発展に向けて新たな取り組みがされている現在、スポーツ業界を盛り上げたいという思いを持っている異業界・異業種で働く方も各々の経験やスキルを活かして活躍できる仕事も多くあります。

スポーツビジネスの教育と実務経験:キャリア構築のための重要な要素

スポーツビジネスに足を踏み入れるためには、適切な知識と実務経験が不可欠です。大学や専門学校での専攻やコースを通じて、理論的な知識と実践的なスキルを身につけることが重要です。また、インターンシップやボランティア活動を通じて、実務経験を積むことも重要です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

スポーツ産業はいまだ発展途上であり、今後、市場規模の拡大が期待される産業と言えるでしょう。

インターンシップはスポーツビジネスをより近くから知り、実務経験を積むことのできる貴重な機会となっています。

スポーツ業界に興味のある方は、新たな知識を得るためにも是非一度インターンシップへの参加を検討してみてください。

本サイトでは、インターンシップやスポーツ業界に関するコラムを多数公開しています。ぜひそちらも併せてご覧ください。

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