スポーツ業界の収入はどのくらい?職業別に紹介!

スポーツ業界の収入はどのくらい?職業別に紹介!

投稿日:2024年2月8日 更新日:2024年2月20日

コラム
スポーツビジネス関連

スポーツ観戦が好きな方や、スポーツ経験のある方の中にはスポーツに関わる仕事がしたいと考えている方は少なくないでしょう。

しかし、スポーツに関わる仕事がどんなものがあるのか分かりづらく、その仕事内容や収入が気になる方も多いと思います。

そこで、本コラムではスポーツに関わる仕事とその収入について解説していきます。

スポーツ関係の仕事って?

スポーツに関わる仕事と一言にいってもスポーツ関係の仕事は非常に幅広く存在します。今回は6つに分け、ジャンル別に紹介します。

6つのジャンル

スポーツ関連の仕事は、大きく6つのジャンルに分けることができます。

・プロスポーツ
・指導者やトレーナー
・スポーツ医療
・スポーツメディア
・スポーツ用品
・その他

上記の6つのジャンルには分けられないほど他にも多くの仕事があり、さらにこれらは複雑に絡み合い、スポーツを多面的に形成しています。これがスポーツはステークホルダーが多い、複雑だと言われる所以と考えられます。

プロスポーツ

プロスポーツに関わる仕事を2つご紹介します。

プロスポーツ選手

プロスポーツ選手は、プロスポーツ競技を自ら行い、それにより収入を得ています。プロ野球選手やプロサッカー選手などのプロと呼ばれる選手は、競技や実力により大きな差が生じます。

2022年度における、日本プロ野球選手の平均年俸は4312万円ですが、年俸は球団によって差があります。1位のソフトバンクの7002万円に対して、12位の日本ハムは2817万円と、約4000万円の差があります。年俸の決定には、選手個人の評価に加えて、球団の資金力も影響すると考えられます。

また、2023年のJ1リーグの平均年俸は3658万円となっています。当時の年俸ランキングトップはヴィッセル神戸に所属していたイニエスタ選手の20億円、続いて同チーム所属の大迫勇也選手の4億円となっています。1億円の年俸を超える選手はリーグ全体で30人強となっており、競技によって収入が異なることがよくわかる数字となっています。

監督・コーチ

監督・コーチはスポーツ選手の育成や試合の戦略などを考えます。プロスポーツにおける監督・コーチになるには、その競技について豊富な知識と経験が求められるため、選手が引退後に監督・コーチになる場合が多いです。また、競技によっては資格が必要となります。

実際に日本のプロ野球では1億円を超える年俸の監督がいると一方で、球団によっては年俸が1億円に満たない監督もいます。選手と同様に、年収は競技や実績によって大きく異なります。また、同じプロスポーツであっても金額は球団ごとに大きく異なります。

指導者・トレーナー

選手の育成・サポート関係の仕事を2つご紹介します。

スポーツトレーナー

スポーツトレーナーは、選手や顧客を対象としてトレーニング指導、メンテナンス、健康管理をする専門職です。スポーツトレーナーはさまざまな働き方の総称です。業務内容や専門性によっては「スポーツトレーナー」以外の名称が使用される場合もあります。就業先はスポーツチームやスポーツジム、フィットネスクラブ、学校、医療機関などがあります。

スポーツトレーナーには下記の5種類があります。
・アスレティックトレーナー
・メディカルトレーナー
・ストレングストレーナー
・コンディショニングトレーナー
・フィットネストレーナー

プロのアスリートや実業団の選手のトレーニング指導、メンテナンス、健康管理をおこなう仕事に就きたいと思うのであれば、多くの専門的知識や技術が求められます。これらを保持していることを証明する資格を取得しておけば、就職をする際にも有利になるでしょう。AT(アスレティックトレーナー)資格、柔道整復師、鍼灸師、理学療法士といった資格があります。

スポーツトレーナーの平均年収は350~600万円と言われていますが、勤務先や経験、年代などによって大きく幅があります。プロスポーツのチームや選手と契約している方であれば、年収は高い傾向にあります。

スポーツインストラクター

スポーツインストラクターはスポーツの技術面を指導する職業です。就業先はフィットネスクラブやスポーツジムが多いです。就業先によってはフィットネスインストラクターやジムトレーナーと呼ばれることもありますが、ここではそれらをスポーツインストラクターとしています。

スポーツインストラクターの平均年収は300~350万円程度と言われています。月収換算すると25~29万円程度になり、日本の平均年収と比較するとやや低い傾向にあります。しかし、人気のフィットネストレーナーになると年収は大きく拡大する可能性があります。最近ではオンライン上で行うオンラインフィットネスが浸透しつつあり、これまで以上に参加者を増やすことが可能となったため、多くのお客さんを持つ人気のスポーツインストラクターであれば、より高い年収を見込めるでしょう。

スポーツ医療

スポーツ医療関係の仕事を2つご紹介します。

スポーツドクター

スポーツドクターは一般的に、スポーツ医療の専門医師として従事する人を指します。医師免許とスポーツドクターに関する資格を取得した上で、スポーツ選手の健康管理や怪我の診療・治療、怪我の予防のための指導などを行います。

開業医、勤務医、スポーツチームへの帯同有無、チームがアマチュアかプロか、など状況が異なるため一概には言えませんが、一般的なスポーツドクターの平均年収650~850万円程度と言われています。プロチームに帯同するスポーツドクターとなれば、平均年収は2000~3000万円とも言われています。したがって、どういった環境や条件の下で働くかによって収入面は大きく異なることが分かります。

柔道整復師

柔道整復師は、骨折や脱臼、捻挫などの怪我の治療を行う職業です。薬や手術などに頼らず、整復、固定、リハビリテーションを通して治療を行うのが特徴です。就業先は、接骨院・整骨院だけではなく、スポーツトレーナーとして活動する方や病院の整形外科や介護施設などで働く柔道整復師もいます。

柔道整復師の平均年収は、約350~450万円がボリュームゾーンと言われています。経験年数や施術スキルに応じて、600~700万円程度にまで昇給できる可能性もあります。独立開業した場合はこれ以上の高収入を得ている人もいます。

スポーツメディア

スポーツメディア関係の仕事を1つご紹介します。

スポーツ雑誌・メディアのライター

スポーツ雑誌・メディアのライターは、スポーツの記事を書く職業です。新聞社や出版社などから依頼を受け、企画内容に沿った記事を書きます。その際には試合や大会の取材、選手や監督など関係者へのインタビューを実施することもあります。

スポーツ雑誌・メディアのライターの平均年収は400~600万円程度と言われていますが、フリーランスもしくは新聞社・雑誌社へ勤めてるかどうか等によって変わります。

スポーツ用品

スポーツ用品関係の仕事を1つご紹介します。

スポーツ・アウトドアメーカー勤務

スポーツ・アウトドアメーカーはスポーツ用品の企画やデザイン、販売などに携わる会社です。有名なメーカーでは、ナイキやアディダス、アシックス、ミズノ等があります。スポーツ用品と言っても、一般に小売店に並ぶもの、学校で使うもの、学生からトップアスリートが使う道具など様々です。なかには特定のトップアスリートに合わせた用具を作成する場合もあるでしょう。

スポーツメーカーでの仕事内容は、用品の企画から開発のほか、営業、事務などがあります。スポーツメーカーで勤務する際の必要資格はありませんが、デザインを担当するならデザイン力、営業を担当するなら営業力となるように、各所で求められるスキルはあるでしょう。スポーツメーカー勤務の平均年収は、600~800万円とされていますが、勤務先の企業や担当する仕事内容によって大きく異なると考えられます。

その他

スポーツ栄養士

スポーツ栄養士とは一般的に、民間資格である「公認スポーツ栄養士」の保有者を指します。アスリートの食事管理能力を高める教育や食環境の整備など、スポーツの現場でアスリートを食事栄養面から支える職業です。資格取得の過程では、スポーツ栄養学だけでなく運動生理学、スポーツ医学など、スポーツ業界で活かせるさまざまな知識を習得できます。就業先としては、スポーツ栄養士は、大学や短大の研究教育機関で食事調査や身体組成の測定などをしている人が多くいます。トップアスリートの専属栄養士をしたり、民間のスポーツジムやフィットネスクラブで栄養相談、カウンセリングに従事する人もいます。また、中高生の部活動においてトレーニングや食事指導することもあります。そのほかアスリートを診察、治療する病院や診療所での勤務や、保健所や市町村保健センターへ就職する人も多いです。

公認スポーツ栄養士の平均年収は約350万円と言われています。日本の平均年収と比較するとやや少なめとなっています。しかし、スポーツ栄養士の中にはプロアスリートやスポーツチームと専属契約を交わして高収入を稼いでいる人もいます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回はスポーツに関わる仕事とその年収についてご紹介しましたが、スポーツに関わる仕事は非常に多くあり、年収の幅も非常に広いです。また、就業先や経験によってもそれらは大きく変化します。

インターンシップではスポーツに関わる仕事をより近くで経験でき、自身の働き方を考える貴重な機会となります。

本サイトでは、インターンシップやスポーツ業界に関するコラムを多数公開しています。ぜひそちらも併せてご覧ください。

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